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2017年04月 アーカイブ

2017年04月01日

4月です

ようやく3月も終わりました。

今日から4月ワンダホーですよ。

長らく書いておりませんでしたが、この季節は忙しいですね。

世間では幼稚園やらでせわしないですが、プレミアムフライデーもそうですが

役所の仕事は民間人には理解できない事が多いですね。

「忖度」「月末の決算日に早く帰れ?」よくわかりませんな。


さて、1週間前の土曜日は商店街寄席でした。

久しぶりに江戸落語系のみで、いい会でしたね。

ここではとまとの「みどりの窓口」をピックアップ(ジャンジャン)

稽古会では「みどりの窓口」の情景がまだくっきりというわけではなかった

のですが、本番ではかなり修正できていたようですね。

老夫婦とのやりとりは、おばあちゃんのニンがよくなっていましたし、

居酒屋での窓口担当者と友人とのやりとり

随分よくなっていました。

窓口担当者の困り具合を間の取り方で表現できたり、

ヒートアップしていく様子が声の調子なんかで表現できたら

(最初の婦人とのやりとりは冷静さ、淡々とした様子がもっと必要かな)

もうワンランクアップできるでしょうね。


さて、次回は桂文華独演会です。

という事で今月は文華師匠のまつわる話をご紹介していきます。

2017年04月08日

日経新聞もたまにはね

落語好きな方のブログをよく読んでいますと

知らない情報があったりして重宝します。

ある方のブログで紹介された「上方落語の舞台 十選」もそれ。

日経新聞で3月下旬に10日間連載されたものですが、

「絵画を入り口に落語の風景の中を歩いてみたい」と

1日1席上方落語の演目を絵画とともに紹介していくもの。

3月20日第1回目の連載初日は「くっしゃみ講釈」

この噺に「のぞきからくり」の件があります。

大きな箱があってその中に物語の筋に応じた絵が

何枚か入っていて、それを一枚ごと紐で引き上げて変えて

いくようですね。

客はそれを箱に取り付けられた拡大鏡をのぞく。

そこに「からくり節」というものをのせて絵を説明していくようです。


永年この「からくり箱」のイメージがわかなかったのですが、

ここでは菅楯彦師の1947年「のぞきめがね」という作品が紹介されて

います。


これを見ると想像していた以上に大きな箱のようで穴を結構

数が多いですね。

「くっしゃみ講釈」には八百屋お七のからくり節だけがでますが、

この絵を見ると演じる方もイメージしやすいのかなと思います。

これを連載したのは古川綾子さん。

いい記事でしたね。

2017年04月12日

文華独演会前夜祭 その1

福岡では久しぶりの「文華独演会」でございます。

前回は、一方的な私のリクエストで「くっしゃみ講釈」と「仔猫」を

していただきました。

今回は、何が出るのか皆様お楽しみにしてください。

さて、大学の先輩にあたる桂文華師匠ですが、

私の記憶によると高校時代から落語をされて、

大学時代は既にプロ並みの実力でした。

私が入学して聴いた演目は、「時うどん」「二人癖」「住吉駕籠」

「口入屋」「天狗の酒盛り」「子ほめ」「ちりとてちん」などありますが、

なんとか言っても「船弁慶」でしょうか。

1年の夏合宿で初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れませんね。

この噺にすずめのお松、雷のお松とあだ名される喜公の嫁はんが

登場するシーンがあります。

いわゆる「たて弁」で喋り通す所。

この喋りと顔の表情の作り、とても20歳前後の学生ができる

領域ではなかったですね。

まあ、今と昔では感覚も違うし、考え方も当然違うのでしょうが、

私にとってはまさしく雲の上の存在であったのは間違いないですね。

ただあの時は30年以上も前で若々しい時代。

今回は円熟期を迎えて違う落語を聴かせていただけるでしょう。


(続く)

2017年04月15日

文華独演会前夜祭 その2

どうも歳が50になると急に年齢を感じるようになります。

この前も会社でスーツ上下違うのを着ていくし、

ジーパンにスラックスのベルトしていくし、

弁当についてるソースの角が切れません。

という事はどうでもいいとして、

大阪の噺家さんも随分増えてきて今大体200人くらいでしょうか。

結構、地方から出てきた方もいるようです。

文華師匠は、そういう意味では本当の上方落語の噺家さんです。

「近日息子」「八五郎坊主」「親子酒」「どうらんの幸助」

CDで聴くと大阪の情景や大阪の人が浮かんできます。

「近日息子」では主人公の親子の家で人が死んだらしいということで

近所の人が集まって話をするシーンがあります。

そこで、一人しょうもない事をいう男が出て来てきます。

「おやっさんが死にました。おやっさんはイチコロでんな。」

「それも言うならトンコレラのトンコロ違いますか。」

「へえ、へえ、そのころ、そのころ」

「あんたいっつもそうや。」とそこからこの男の過去の言動に

ついて前にもあったともう一人の男が追及していきます。

ここは、一人喋りで演者としては力量のいる所で

お客さんに聞き取りやすく、しかも段々興奮していく様を

出さないといけない。

喧嘩一歩手前の緊張した中で色んなコミカルな言葉が出てくる

大阪ではよくある場面がよく出ています。

ぜひぜひ、ご堪能下さいな。

2017年04月16日

桂文華独演会前夜祭その3

新作落語と聞くと現代的なイメージがして

まあ、初めて落語を聴く人とすると「落語って古いもんかと思った」

なんて事をよく言われます。

ただ、舞台が現代であれば時代の流れで使えなくなる噺も出てくる。

これが落語の難しい所でもあります。

私が大学の頃に桂三枝師匠(現文枝師匠)の「真心サービスおじんタクシー」

という落語を聴いた事があります。

これは、高齢化でじいさんばっかりのタクシー会社がそのうち

あってもおかしくないだろうとできた作品で、当時はよくウケていました。

しかし、現実が追いつくと逆にこれが当たり前になるし、

高齢者ドライバーの事故が多発する昨今では

聴く側からするととても笑えないようになりました。

今からしたら当時そういう事を考えていた文枝師匠の凄さを感じますが。


一方、時代は古典での新作、創作落語。これも結構あります。

桂米朝師匠が多数の作品を残されているのは有名ですが、

作家ではやはり小佐田定雄先生でしょう。

「幽霊の辻」「雨乞い源兵衛」「貧乏神」などをはじめたくさんの

作品がありますが、好きな噺に「高宮川天狗の酒盛」があります。

これは、東の旅の噺。

おなじみ喜公、清八がいつも旅館で馬鹿にされるので

どこかの金持ちの旦那がお忍びで旅をしているとの設定で

一度旅館の連中をびっくりさせようとします。

うまいこと騙したのはいいけど、調子に乗って散財をしてしまい、

金がないので夜中にこっそり逃げ出してやってきたのが高宮川。

そこで、一仕事終えた山賊の集まりに出くわします。

慌てて木の上に上ったのはいいが、その木の下で山賊が

酒盛りを始めてしまいます。

酒盛りが終わるのを我慢していたのですが、喜公が夜酒飲みすぎて

小便をしたいと言い出し、木の上で出してしまいます。

その時は山賊は雨でも降ってきたかなと言っていたのですが、

その後、大きい方をしたいと言い出す。

さすがに清八は「我慢せえ」と言うのですが、お決まりで

あっという間に出してしまいます。

これが、山賊の頭にかかってさあ大変。

ところが山賊は天狗だと勘違いして逃げてしまうという噺。

文華師匠が大学3年生の引退寄席、大トリでこの噺をされました。

とにかく面白くていつか自分もやりたいと思っていますがね。

文華師匠もされていますが、まだCD化されていません。

いつかCD化されるのを期待しつつ22日でございます。

今回は「天狗の酒盛」はありません。あしからず。


2017年04月23日

桂 文華独演会

今回も多くのお客様に来ていただきました。

そして、いつもと違うお客様。これが上方落語の特徴ですね。

舞台に上がった時、漂うアウェー感。福岡ではなかなか味わえません。

ずっしり重い。へんな大阪弁喋るな、そんな事では笑わんよという表情が

よくわかります。

文華師匠を求めるお客さんはこのような方なんでしょう。その中に

初めて落語を聴く人が混じっています。

ともかく、前座をやり終えてさて師匠の舞台。

「八五郎坊主」

この噺は私も師匠の音をテキストに覚えたのですが、

仕草が加わると全く違う噺となりますね。

八五郎が甚兵衛さんの台所でご飯を盗み食いするシーン。

台所で歩く仕草、ご飯をしゃもじで手のひらに乗せる仕草。

しゃもじに残ったご飯を食べる所。

非常に勉強になりましたね。

塩昆布は、左手に持っていくのかと思っていましたが、

ご飯に乗せていましたね。

和尚さんとのやりとりでは、和尚さんの描き方。

高齢でよぼよぼである事を認識させるけど、

あまりそれに拘ると噺が停滞するので流す所は流す。

圧巻は剃る所。

横にカミソリについた髪の毛を洗う仕草。

八五郎の頭にカミソリが刺さるのですが、

なかなか抜けないような表現、手拭で抑える所。

派手な噺のようですが、細かい表現が凄すぎる。

どんどん噺に引き込まれていきます。

あの賢い子供が師匠の時だけ大笑いしていたのは

嘘ではないでしょう。

意外だったのは、最後の八五郎が歌を歌いながら

歩いていくシーン。

もっといちびった動作かと思っていましたが、

軽やかさが出ていました。そうか、頭を丸めたら

八五郎のような人間でもすがすがしくなるのかと改めて

感じましたね。

「井戸の茶碗」

上方で初めて聴きましたが、江戸の作品を

小佐田先生が書き直して文我師匠がされたのが最初とのこと。

その後、竹林師匠から習ったとのこと。

この噺についてそんなに詳しくないのですが、

大家さんとのやりとりをすっぽり取って

メリハリのある噺となっていましたし、思った以上に笑いのある内容でしたね。

最後はしっとりさせる所もあって泣いて聴くお客様も多かったようです。

それにしても、あの賢い子供はよう笑っていましたね。

今日は前売り2,500円、当日3,000円。

通常の寄席が500円。やはり値段は違うわけですね。

ただ、安いと思いますよ。これを2,500円で聴けるのは。

4,000円でも安いくらい。という事は差額は前座マイナス1,500円でしょうか?

プロとアマのレベルの違いを改めて感じた落語会でしたね。

いやー、凄かった。

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