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2016年02月 アーカイブ

2016年02月05日

桂吉朝 天神山

先週、上方落語を聴く会が昼から夜までやっていましたが、

夜の七時半から裏のMBSラジオで

吉朝師匠の「天神山」と米朝師匠の「愛宕山」をやっていました。

こんな晩は滅多にありませんが、

あいにく新年会でして、飲みながらも気になって

トイレでラジコを聴くと

ABCでは南天さんが「立ち切れ線香」

MBSでは吉朝師匠が「天神山」

聴いた瞬間、がっくりと肩を落としましてね。

なんでこんな日に。

吉朝師匠の「天神山」はずっと探していた音で、

昨年も聞き逃していました。

ところが、勘尺さんが録音して頂いて

すぐ送っていただきました。

昭和63年3月の収録。

当時、師匠がまだ34歳ですよ。

とても、34歳とは思えない落ち着いた語り。

その中に、色んなくすぐりを入れていて、若さを感じましたね。

なんか声なんですが、音色というか

本当に心地よいのですよ。

へんちきの源助のしゃべり、

幽霊が芝居的に話すところ。

動乱の安兵衛が歌いながら歩く所。

今、生きていたら60過ぎ。

どんな噺家さんになっていたことか。今更惜しいですね。

まあ、それはさておき

この噺はさらっと終わる所に良さがあるのかなと改めて思います。

「ある春の日の出来事でした」

枝雀師匠がこの台詞で終えた時に、

あの騒がしさが何事もなかったようなふっとした寂しさ

そんな気分になったもんです。

だから、安兵衛と狐取りの男のやりとりの演出が難しいですね。

くどくならないように、

そんな気持ちでやるのですがね。

文之助師匠で覚えた時、「それでも人間でっか」

この台詞はちょっと行き過ぎかなと

ただ、師雀師匠では気持ちが入っているのですよね、このあたり。

今回、吉朝師匠の音では自分の解釈と似てたので納得

した感じです。

安兵衛はへんちきの源助と友達なので、

おそらく変わっている。

多分、母親とも幼い頃に分かれた過去があるのではないか。

そんな男が狐を見た時に

幼い時の自分と母親を思い出して助けたのかな。

ただ、狐取りを責める気持ちではないのかな。

安兵衛のニンを崩さずに演じる方法としたら、

ぶっきらぼうにあっさりと演じた方がいいのでは

と思っています。

おそらくこの噺は今から色んな噺家さんがされるでしょうから、

機会があれば別の方のも拝見したいですね。

そうそう、南天さんと紅雀さんが

26日宗像に来られるそうです。

仕事なので無理ですが、この方々の落語会。貴重ですよ。

今、脂が乗っているお二人です。


2016年02月13日

高津の富

今度ある落語会のビラ字を書きながら、

ほんと下手なったな。

とつくづく感じますね。

落語もそうですが、ブランクが空くとどんどん下手になります。

特に最近は、眼のぶれが出始めて

これが集中できない原因なんですが、

とにかく時間はかかるし、出来上がりは今ひとつ。

落語を覚えるのに時間がかかるのも老化でしょうかね。

私の場合、耳で聴くことに比重をおいているのですが、

文字起こしを使わないと最近はピッチがあがりません。

そんななか、ネタをいくつかセレクトしております。

「高津の富」もそのひとつ。

学生時代、先輩が練習でやっていたのを一時期毎日のように

聴いていつかはやりたい噺でした。

ところが、関西大学の落研に乱坊さんがいて、

彼が「お笑い関々戦」でこの噺をしたのですが、

見事な出来でね。

豪快な喋り口にあっているのでしょうが、

あれからちょっと尻込みしてしまったかもしれません。

ただ、年月も経って

そろそろ、いいかなと思いながら

挑戦したいと思っています。

テキストはどうするか

ここが迷いますね。

とりあえず、松鶴師匠、米朝師匠、吉朝師匠、そして枝雀師匠。

色々聴いて考えましょう。

2016年02月21日

初天神、首提灯

土日があっという間に終わっていきます。

忙しいすぎますね。

来週はいよいよ登竜門。

今度は誰が優勝するのか楽しみですね。

勘右君もずいぶんよくなりましたが、やはり最初の部分が

カギですね。


さて、稽古会を終わって茶屋町。

今週は松喬師匠の「初天神」と「首提灯」

「初天神」は笑福亭のネタと思うほど、

トラちゃんのニンがはまっていますね。

仁鶴師匠も面白かったけど松喬師匠も

子供の演じ方が最高です。

小生意気な大阪の子供

ラジオですが、生で聴いているような気がした一席でした。

2016年02月22日

短いのが流行か?

「子ほめ」を稽古会で聴きながら、

ついついこういう感情にとらわれてしまいましてね。

「子ほめ」は子供をほめるのがテーマなんですが、

サゲで赤ん坊に歳を尋ねるところにどうしても無理がくる。

そこで、途中で知らない人に歳を尋ねたり、

伊勢屋の番頭の歳を若く言うところが、大きな仕込みと

なるのですが。

どうしても、近年「子ほめ」を自分でやったり、人のを聴いたりすると

だれがくるのです。

この場面がね。

すると、大きく割愛してしまった方がいいかも

という理屈になるわけですよ。

「田楽喰い」もそう。

「寄合酒」と似たような入りで飲みたいがために

横町の兄貴の所にあるお酒をただで飲める芝居を考える。

ただ、芝居をうつ人間が上手くいかない、

ここは結構好きな所ですが、やはりだれが来るのです。

すると、いきなり兄貴が若い連中を集めて

「ん廻し」をした演出のほうがわかりやすいとなってしまう。

何のためにここに集まったのかを感じてもらった方が

後半の「ん廻し」がよけいに面白いのですがね。

よく「おやじギャグ」なんて言い方をしますが、

昔の人はコミュニケーションとして「言葉遊び」をしたと

思うのです。それが細かいダジャレの連続であったり

するのですが、近頃はそういう部分は

「単調」「つまらない」といった感想が多いのです。

特に、上方落語はそういう不要と思えるところに

上方らしさがあるのですが、

短く、短くなっていくのは寂しいかもね。

ただ、力量が必要なのは言うまでもありませんが。

2016年02月28日

第3回登竜門

今大会も今年で3回目。

女性も2名参加し、華やかな雰囲気となりました。

はな平さんも言っていたようにネタが合うかどうかがポイント

だったのかな。

袖で見てても実力は拮抗していたので

ネタ選びと出番は大きく影響しましたね。

勘右くんはいい味を持っているだけにいいネタにあえば

十分狙えると思います。


最近は、落語コンテストは大体10~15分程度なので、

マクラは振るにくいですが、あえて1、2分程度ふって

ネタをコンパクトにした方がいいかもしれません。

優勝した若奏さんも最初のマクラが効いて、キャラクターを

十分理解してもらった状態でのネタ入だったので

お客さんの反応がよかったですね。

一方、喜らくさんは、飄々と演じながら

犬の仕草がアクセントになって犬に見ててくる不思議さ。

いいキャラクターです。

朝カルの方は、聴きやすいし素直な方が多い気がしますね。

やはり、師匠や周りからの声を素直に聴いた方が

いい結果を得られるようです。


優勝の弁を聴きながら、久しぶりにほろっとしましたが、

今回も策伝とスケジュールがかぶりました。

開催時期は考えた方がいいかも。

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