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2014年09月 アーカイブ

2014年09月06日

稲荷俥

30年くらい前、落語を音で聴くとこはなかなか大変な事でした。

ラジオ聴いたり、寄席に行ったり

今だったら、ネットもあるでしょうが。

昔は、噺家さんも少ないし、落語に触れる機会は随分少なかったような気が

します。

そんな時、バイブルとなったのが「桂米朝上方落語大全集」でした。

今、DVDになっているのとは違う昭和40年後半から50年前半に

録音された分です。

今は4分冊に分かれて1分冊約20席づつ2万円程度で販売されています。

速記書や解説もついていますが、昔はこれだけが書籍として販売されていたので、

梅田に行った時は、紀伊国屋書店でよく立ち読みしましたな。

「稲荷俥」

この噺も、このCDで久しぶりに聴きました。

最初はそんなに思わなかったのですが、聴けば聴くほど、いい感じなんです。

明治時代の噺のようで、

今にも雨が降りそうなどんよりと曇った午後9時頃。

高津神社の表門で1台、客待ちをしている人力車の車夫の前に立ったのが

茶の中折れをかぶって金縁の眼鏡、地味な和服の上から黒の

二重回しを着た立派な紳士。

産湯まで行けと言う。

しかし、産湯というのが狐なんかが出る怖い所。車夫はご勘弁をと

行きたがらない。

紳士は仕方なく、通常の料金の倍出すからと車夫をその気にさせ、

産湯へ2人は行くわけです。

途中のやりとりも面白く、仕込みとなっていますが、

産湯に着く頃、紳士が「私は人間やない。産湯の稲荷の使いや」

と言い出す。

びっくりした車夫、紳士を降ろし、車賃ももらえず家に帰ってきます。

これは、紳士のいたずらだったのですが、

車に150円札が置いてあるのを見てびっくりします。

これは、お稲荷さんのご褒美に違いないと車夫は、

近所の人を集めて大酒盛りを始めます。

一方、お金を忘れたと気づいた紳士は話の中で聞いていた

車夫の住所へ行くと、大宴会中。

そこで、サゲに向かうのですが、なんともほのぼのした雰囲気が出ています。

米朝師匠の解説には「小品ながらなかなかよくまとまったはなし」とあり、

落語が好きな人はおそらく気に入る噺でしょう。

今でも聴けるのかな?昔は千朝師匠あたりがされていたような気がしますが。

とにかく、なんかホッとする噺です。


2014年09月07日

ハードな2日間

土曜日、お知り合いの方と朝8時半から20キロウォーキング。

姪浜駅を南に金武から日向峠、峠を越えて糸島へ。

昼は「集い」というお店でランチ。うーんおしゃれや。

この店、初めて入りましたが、非常に雰囲気がいいんです。

落語会やったらええのにと思いながら、波多江駅で自分だけサヨナラ。

14時に家に帰って、ちょっとネタ繰って稽古会へ。

勘朝さんにネタを見てもらって、その後2席全体稽古。

家に帰って、唐揚げあげて終わり。

ハードな第一目終了。

2日目、朝から錦織さんのニュースをはしごして、サンデーモーニング。

9時からABCラジオ「なみはや亭」を聴く。

千朝師匠の「人形買い」。渋い。

その後、またネタ繰って、出発。

12時、てつかるへ。

昼ごはんをよばれた後に、近くの梅が丘団地老人会寄席。

子ほめ 楽狐
船 徳 勘楽

まーあまり受けなかったけど、まあいいかてな出来。

勘楽さんはすごかったですよ。めちゃ受け。

その後、再びてつかるへ。

15時からてつかる寄席。

朝カルの王かんさんが初舞台。へー落ち着いてはります。

鍬 形 王かん
宿 題 楽 狐
悋気の独楽 勘 楽

手ごたえありの舞台でしたな。

その後、懇親会。手作りのケーキ、美味しかったなー。

また、作ってください。

という、2日間でした。ふー。

ところで、勘人、何があったんや?


2014年09月15日

まめだ

すっかり秋ですね。

落語の季節になってきました。

ただ、秋を舞台にした落語は少ないのですね。

季節の変わりを感じたり、季節ごとの風習というかイベントが

昔は特にあったと思います。

今みたいに娯楽が少なかったでしょうから。

春は花見。夏は納涼。冬は雪、年末、正月。

米朝師匠によると落語の季節で一番多いのは冬だそうです。

そう言えば「不動坊」「かけとり」「池田の猪買い」「初天神」「除夜の雪」なんかも

秋はあまり思いつかないですね。

「天王寺詣り」は秋ですかね。

そんななか、「まめだ」は秋にぴったりの噺ですね。

まめだは、豆狸からきているそうですが、狸のことです。

狸が出てくる噺も多いですが、昔は割と人間の近くに狸や狐がいたのでしょう。


明治時代の噺です。

大部屋の役者が舞台を終えて家に帰っています。

雨の降る夜、差した傘が突然「ズシット」重くなりなる。

「ははーん、まめだの仕業やな」とこの役者さん、舞台でやっている

「とんぼ」をきったんですな。

「ぎゃっ」ちゅう音がして、ツーと犬のようなもんが暗がりを逃げていく。

「ざまあ見ろ」と家に帰る。

この役者さんの家は膏薬屋さんで塗り薬を売っている。

次の日から不思議な事が起こります。

役者さんが家に帰ると母親が思案しながら銭勘定している。

薬の売上とお金が1銭合わない、そのかわり銀杏の葉が入っている。

そして、絣の着物を着た陰気な子供が薬を買いに来た、と母親は言いますが、

わからない。

同じ事がしばらく続きます。

その後、近くの寺に貝殻をいっぱい身体につけた狸の死体が見つかります。

そこで、初めて薬を買いに来たのがまめだという事に気づきます。

ここで、サゲになりますが、とてもいいサゲなので米朝師匠の音を

是非聴いてください。

秋の香りがしますよ。


最近の新作落語では「ハンカチ」なんかいいですね。

季節というか、おそらく11月22日の噺だと思いますが、

二丁拳銃の小堀さんが作られた落語で、よく出来たいい噺です。

個人的には、博多弁に焼き直して、唐人町商店街を舞台にしたらなあ

と思ったりしますが。

2014年09月21日

10席!

土曜日は落語漬けの一日。

こんな日がないと会社勤めできません。

そんな会社員は少ないやろうけど。

朝からユーチューブで吉朝師匠の「風邪うどん」「池田の猪買い」

勘心さんが「目黒のさんま」をするということで三代目金馬師匠を聴きました。

朝、6時からね。

コーヒー(インスタント)飲みながら、「おー文化的や」

吉朝師匠もお亡くなりになって随分なります。

大学時代「吉朝学習塾」を太融寺に聴きに行ったのが懐かしいですな。

あの時、たしか「菊江仏壇」を聴いた気がするのですが、

音は残ってないのでしょうな。

金馬師匠は、よくわからないので、コメントは差し控えますが、

淡々としたしゃべりがいいリズムです。


稽古会で2席。

勘春さん「軽業」、弥生「阿弥陀池」

その後、移動して

「福岡からきましたIN福岡」

さん光さん。よかったですね。

噺家の貫禄が出てきています。ぜひ、また福岡でやってほしいですね。

はな平さん。大濠高校の後輩にあたる方ですが、

器用にネタをこなしていて、上手いもんですね。

「悋気の独楽」 さん光
「牛ほめ」 はな平
中入り
「ん廻し」 さん光
「茶の湯」 はな平

「ん廻し」こんどしよっと。

家に帰って、締めは米朝師匠の「帯久」

いつ聴いてもいい噺。

2014年09月23日

耳稽古

実家に帰ると昔の箱が出てきまして

中から昔のウォークマンと芸名の板を発見。

表に「四笑亭」裏に「楽狐」

新歓コンパで発表された私の芸名。

この字は笑南さんが書いてくれたものでしょうか?

懐かしい。

この芸名をもらった時は「あー、そうか」くらいの感情でしたが、

今はすっかり気に入っていますね。

さて、涼しくなってくると次のネタをどうしようか、考えています。

「風邪うどん」「池田の猪買い」「道具屋」

いろんな噺を聴きながら耳稽古。

とにかく、噺を身体に染み付けていく、一つの噺を覚えるだけでない

この作業が需要です。

今日は久しぶりに「百年目」。もちろん米朝師匠。

この歳になると、中間管理職的な立場にいる人間としては、

この噺はズシッときます。

この旦那さん。普段やかましいくらい部下に厳しい番頭さんが芸者遊びを

している所に偶然出くわしても

番頭さんに恥をかかさないように取り繕います。

その後、番頭さんとのやりとりが非常に奥深い。

会社でこんな上司は少ないでしょうなぁ。

終わった後の拍子木がいい響き。

そして、お弟子さんが声をそろえて「お仲入り~」

2014年09月28日

太鼓

土曜日は「第3回瀧川鯉橋独演会」でした。

お囃子の仕込み中に、突然鯉橋師匠が登場!

太鼓の叩き方を教えて頂きました。

「都鳥」が出囃子。この太鼓は「水音」という叩き方だそうです。

出だしの音、途中は円を描くように、師匠が登場する時は音を大きく、

そして最後の締めの音。

ほとんど素人なんで、失礼なレベルでしたが、

そんな事は一言も仰らなく、紳士な振舞い。ただただ感謝です。

3月は、もっと稽古をしとかないとね。

後、打ち上げの席で勘朝さんも言っていたけど、

崇徳院を20分程度でまとめるとはすごいなと思いましたね。

犬の目が終わったのが3時40分くらいで、下座でもこれでは終わらないだろう

とは思っていましたが、まさか「崇徳院」とはね。

上方では大体30分以上はかかる噺と思っていましたから、

プロの噺家さんはそれじゃないといけないんでしょうね。

アマだと自分の時間でやってしまうから、時間が余ったり、オーバーしますもんね。

いやいや、何かにつけ、勉強させていただいた落語会でしたね。

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