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三味線と息子の間

こんなに毎日朝から晩まで、いや、晩から朝も、それからも、
ずーーーーっと長い時間一緒に過ごす息子。


私は実は、この育休期間に、
社会から取り残されたような孤独感、子育ての行き詰まりなどで悶々と悩みを抱えるんじやなかろうかと思っていたが…


意外にそうはならないな、今のところ。

息子がわかりやすいからかな。

まーとにかくグズるな、勘弁してくれ、と思う事はある。

そういう時って大概私がセカセカ気忙しい時。
息子にゆっくりかまってあげられない、抱っこをしっかりしてあげられてない時。

とてもグズって、やりたい事ができなかった日の次の日、
できる限り一緒にいて、朝寝も横にいてあげて、目を覚ました時に顔を見せてあげると、随分違う。
たくさんかまってあげて、たくさんスキンシップをとってあげると、機嫌がいいのだ。

子どもってかわいいものだなぁ。

やりたい事は、息子が機嫌がいい時にすればいいんだよ。完璧に家事なんてできなくていい。

そうするしかない。

なんつったって、息子の母親は私。

私しかいないんだからな。


そんな私もとうとう家元にお稽古をつけて貰わなければならない時期になった。

長唄の会が差し迫っているのだ。


家元のお稽古場に息子を連れて行くことはできない。
その間は母に子守を頼んだ。

産休に入って、会う人もとても限られている。
家事や育児以外で、自分がイヤだと思うことはほとんど避けられる時期だ。
イヤな人になんか会わなくていい。
イヤな思いをするような場所にも行かなくていい。

別に家元にお会いするのがイヤなのではなく、、、


とっても緊張するのだ!!!

一門のお姐様方にお会いするだけでも緊張してるのに、さらに緊張する、緊張の最高峰と言えるほどの家元に会うということは、
育休中の私には超スーパーウルトラスペシャル(表現が小学生的だ…)緊張することなのだ。


暗譜出来てたところもポーンと頭から飛んだり。
手汗で棹が滑りにくかったり。
今までのお稽古中にはなかった失敗をした。

ガッカリ…。
やはり私はストレスに弱い。

まぁ、本番がこうならないように、お稽古をするわけだからな。


きっとお姐様方も、いつもこんな気分を味わっていらっしゃるのだろう。
一番下っ端の私は、ついていくのみだ。


家元のお稽古が終わる。また翌日もお稽古なんだけど、少しホッとする。

本番まで約2週間。

どうにかなるかな…。


稽古場から実家に帰る電車の中で、ずっと三味線のことを考え……

てたわけではない。

ずっと待たせている息子のことを考えていた。


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2015年10月24日 11:12に投稿されたエントリーのページです。

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