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安心して下さい、お稽古してますよ

息子が朝寝や昼寝をした時、
私もきつければ一緒に寝るが

コッソリと息子が寝ている側から離れ、
別の部屋に移り、
三味線のお稽古をする。

そうでもしないと覚えられない。
そのくらいするのが普通だ。


長唄三味線は、舞台では暗譜が原則だ。

舞台で赤い毛氈の上に座る。
どうしても覚えられない人なのか、私は1度だけ、赤い紙に譜面を印刷したものを、毛氈に置いて弾いている人を見た事がある。
遠目ではわかりにくいかもしれないが、あればいかがなものか。

…と、言いながら、私もそうなってしまったりして…


2年前の舞台で、よく暗譜できたなー!と思っていたが、
今回もほぼ残り1ヶ月というところでようやく暗譜ができた。
長い道程だった…本気出して1ヶ月かかった。
こんな短い曲でも、覚えにくくて大変だった。
1人でやるならどれだけでも時間をかけられるが、息子と一緒にいて、長唄の曲をずっとかけ続ける事はできないし、イヤホンで聴く事もできない。
それだけ子どもに注意を払っている。
一緒にいることは、他のことに集中する事がほぼできないのだ…。


別の部屋に移っても、息子の異変がないか、数分、十数分間隔で見に行ったり。
寝返りしてからまだちゃんと戻れないので、コロンとなってしまってないかの確認をする。

ババっと三味線を用意し、音を小さくさせる忍び駒を付け、譜面を見ずに弾く。

まだトチるなー。
ここの手が難しいなー。
間合いが難しいなー。


1人で苦手な部分を何度も弾いて確かめる。

本番の前には必ず家元にお稽古をつけてもらう。
今この程度でも、家元の前になると、6割くらいしかできなくなるもんなー!
緊張感が半端ではない。

自分ではできていると思われる部分も、家元が

『違う』
と言えば違う。

押さえる場所勘所も瞬時に間違えなく押さえないと、お稽古ではやり直させられる。


あー、困った。
この苦手な部分、ちゃんと弾けるようになるかな。
そう思って重点的にやりすぎて、他のところがあやふやになってきたり。

あー、どうしよー!


そんな時、
向こうの部屋から

『うぇーーん』
と泣き声が。

タイムアップか…

三味線をそのままにして、息子の側に行く。

その時、そんなに機嫌が悪くなければ、

まだお稽古はできるのだ。

息子の前で三味線を弾く!


息子にオモチャを持たせたり、メリーで遊ばせたりしながら。
私は近くにさえいれば今は大丈夫。
アディショナルタイム!
時間は短いが、息子を家元と思ってお稽古だ!


ほぼ毎日、そうやってお稽古の時間を捻出しているのだ。

毎日お稽古しないと、忘れてしまいそう。

とにかく舞台さえ終われば、この気忙しさから解放される。
それまでは集中して頑張ろう。

今はお稽古後の、
冷たいほうじ茶とビスケットのチョコレートサンドが私の癒し。

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2015年10月17日 22:32に投稿されたエントリーのページです。

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